令和3年の干支は丑!丑(牛)の由来やことわざをご紹介!

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令和3年の干支は『丑(うし)』ですね。ところで、十二支をすべて言えますか?「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・・・・」だいたいここまではすんなりと言える方が多いでしょうね。

この後に続くのが「午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」で、十二支はすべて動物であらわされています。

令和3年(2021年)の干支は『丑』にあたります。そこで、今回は十二支としての丑年にまつわることわざや特徴など、まとめましたのでご紹介します。

 

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干支の『丑(うし)』とは!?

 

『丑』は十二支の2番目。その昔、農業暦を反映する農業用語で、植物が循環する様子を表していたのです。これを庶民にもわかりやすく、動物をあてはめて教えられたのが始まりといわれています。

12支の動物と植物の成長する様子

陽気が色々に発現しようとする様子
生命エネルギーの様々な結合
形をとっての発生
さかんに茂ること
物がことごとく動いて伸びていく生の活動
とどまる、やめる、蛇の脱皮のように気の更新
そむく、逆らう、上昇する陰と下退する陽との抵触
成熟して匂いや味がそなわる
伸びる、陰気が伸びて老いて成熟する
壺の中で盛んに醗酵している様
茂るにつうじ、欲求不満が一杯になる
一杯になったエネルギーが一気に爆発する核で、生命の完全な収蔵含蓄(しゅうぞうがんちく)

特に動物にはあまり意味がなかったのですね。

 

また、中国では12年で太陽を回る木星を大切な星としていて、このことから12いう数字が『年・月・時間』などを考えるもとになっていたのです。

 

干支で『丑』と書く由来は!?

 

『丑』という字は、象形文字(しょうけいもじ)で、『つかむ』や『からむ』という意味があり、指を曲げて物を握る様子を表しています。糸へんに丑と書いて『紐(ひも)』と読むのもここからきているのですね。

そして、中国では、『曲がる』や『ねじる』という意味も持っていて、植物の成長過程で1番目『子』に種をまき、芽が種子の内部で伸びきらない次の状態を2番目の「丑」で表しています。

 

『丑』がなぜ2番目になったその理由!?

 

十二支でなぜ、丑が2番目になったその理由にはこのような民話があります。お子様に聞かれた時にはお話をしてあげるといいですよ。

 

【十二支の話】

『2番目になった牛の場面』

神様が十二支の動物を決めるために競争をさせました。その時、牛(丑)さんは自分で歩くのが遅いことを知っており、前の晩のまだ暗いうちに出発したのです。

それをずる賢い鼠(子)君が牛の背中に乗ってやって来て、ゴール直前で飛び降り、1番で到着したのです。そのため、牛さんは残念ながら2番となってしまいました。

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ねずみの作戦に引っ掛かりさえしなければ、十二支レースでうしが1番になるところでしたが、干支の順番は2番目となってしまったのですね。

ここで、気になったことがありませんか?そう13番目ですね。実は、猫さんがいて、レースの日を忘れた猫さんが鼠君に聞いたらしいのですが、ずるい鼠君は一日遅れの日を教えたんだそうです。

それで、猫さんは13番目で十二支から外れたんですよ。だから、猫さんはいまだに鼠君を嫌い、追いかけるようなったという話です。



丑(牛)にまつわる豆知識と『ことわざ集』

 

丑年生まれの特徴や性格は

牛は、酪農や農業そして食用として昔から私たちの助けになっている動物です。おっとりしているように見えますがとても堅実でまじめに物事を進めることが出来る生き物です。

丑年生まれの人は、じっくりと物事を考えたのち行動に移す慎重派でおっとり型と思われがちですが、忍耐強く、黙々とわが道を進んで成果をあげるタイプで大器晩成型です。

おっとりして穏やかですが、怒ると怖く、頑固な一面もあります。

闘牛で赤い布を使うのはなぜ!?

よく見かける闘牛で赤い布を振る動作でこれに牛が興奮しながら突進してくる様子。赤い布を使うのは人が興奮するからなんです。実は、赤い色には人の本能を刺激する効果があるのです。

牛は色が識別できないのでモノクロにしか見えていないので、赤い色を使うのは、牛ではなく闘牛士や観客を興奮させるためなんですよ。

闘牛の牛は事前にストレスをかけられイライラしている状態で入場するので、目の前で布をひらひらさせられたら、イライラがMaxで怒りが爆発して突進してくるのです。

 

丑にまつわる『ことわざ』

  • 丑三ツ刻(うしみつどき)

いまはあまり聞かなくなってきましたが時代劇などでお馴染みの時を刻む言葉で、丑の刻(午前1時頃から午前3時頃)を4等分した3番目で、午前2時頃から午前2時半頃をいいます。

 

真夜中なので、「草木も眠る丑三ツ刻」などといい、怪談話によく出てくる言葉です。

 

  • 土用の丑の日

うなぎでお馴染みの「土用の丑の日」です。夏の土用に巡ってくる丑の日のことです。

 

丑の日は、巡り合わせによっては2度目の「土用の丑の日」があり、1度目を「一の丑」、2度目を「二の丑」と呼びます。

 

  • 鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ『鶏口牛後』

大きな集団や組織で使われるよりも、「小さな集団や組織の長となるほうが良い」のたとえです。

 

  • 牛の歩み『牛歩(ぎゅうほ)』

歩みの遅いことのたとえです。議会内での投票の際、故意に投票箱までの移動に時間をかける「牛歩戦術」という行為があります。

 

  • 牛の歩みも千里

努力を怠らなければ成果があがることのたとえです。

 

  • 牛の耳に経文

いくら説き聞かせても、何の効力もないことのたとえで、「馬の耳に念仏」と同じ意味合いです。

 

  • 牛を馬に乗りかえる

好都合なほうへ切り換えることのたとえです。

 

  • 牛の角を蜂が刺す

何かされても、痛くもなんともないことのたとえです。

 

  • 牛に引かれて善光寺参り

ほかのことに誘われて知らないうちによい方へ導かれることのたとえです。

 

  • 牛耳(ぎゅうじ)を執(と)る/牛耳(ぎゅうじ)る

団体や集団の実権を握り、思うままに支配することのたとえです。

 

まとめ

十二支は、農業用語で、植物が循環する様子を表していたものを動物にあてはめて教えられたことが始まりで、動物を意味するものではないのです。

丑(牛)が2番目なのは、神様が十二支を決める際、競争で、ずる賢い子(鼠)に負けたことで、丑が二番目になったと伝えられている民話がおもしろいですね。

お子さんと丑(牛)年の由来を話しながら年賀状を書くのも楽しいものです。ぜひ、猫さんが13番目だったことも話してあげてみはいかがですか。

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