妊活を考えはじめたら最初に行う事は、ご夫婦が協力しておこなう生活習慣の見直しです。
特に、見直したいのが、妊活にも妊娠にも影響を及ぼす
『たばこ・アルコール・カフェイン』
の3つのNGです。
今回は、妊活や妊娠そして赤ちゃんにも影響する3つのNGについて詳しくご紹介します。
禁煙・禁酒・ノンカフェインは、妊娠しやすい体つくりと健康な赤ちゃんを迎えることに
繋がります。
たばこは特に注意したい№1!妊活や妊娠への影響とは
妊活中に注意したいことはいくかありますが、特に注意しなければならないランキングで№1は
たばこの喫煙です。
では、喫煙は妊娠にどのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。
たばこと不妊のリスク
喫煙と不妊リスクについて調べてみると、たばこには健康障害を起こす有害物質があり
体に影響を及ぼします。
その有害物質が体内で起こる悪影響は次の3つです。
- 血流を悪くする原因となる
- たばこに含まれるニコチンは血管の老化を早める
- 一酸化炭素は酸素運搬を妨げる
有害物質は体内に摂りこまれることで健康障害を引き起こし、それが原因で
不妊症のリスクが高くなります。
また、たばこには発がん性物質も含まれており、喫煙は男女ともに悪影響を及ぼしかねません。
男女別にたばこが原因で引き起こす健康障害のリスクは次の通りです。
■女性に影響を及ぼす喫煙のリスク
- 卵巣に十分な血液が送られなくなる
- ホルモン値の異常を招き、卵巣機能の衰えに繋がる
■男性に影響を及ぼす喫煙のリスク
- 精子の数の減少
- 精子運動率の低下
- 受精能力の低下
たばこは“百害あって一利なし”と言われるように、不妊のリスクが高くなるだけでなく、
妊娠できても流産や赤ちゃんへの健康障害の原因にもなりうるのです。
子供が欲しいと思った時点でたばこは止めましょう。
妊活中の禁煙のタイミング
結論から言えば、たばこはすぐにやめましょう。
妊娠を考え始めた時はすでにたばこをやめるか禁煙していることが大切です。
前述しましたとおり、妊娠を望む男女にとって、たばこは極めて有害です。
妊娠率の低下や胎児への影響もあることを理解しておいて下さい。
受動喫煙(自分はたばこを吸わないが周りの人が吸った副流煙を吸ってしまうこと)
も胎児に影響するので避けたいものですね。
妊娠中の喫煙は赤ちゃんに影響する
たばこを吸うと有害物質である一酸化炭素やニコチンを体内に入り込みます。
この有害物質は、妊娠中のお母さんから送られる赤ちゃんへの栄養や酸素などが
不足するなど影響を受けます。
その結果、低出生体重児(2,500g未満の体重で産まれる赤ちゃんのこと)や
早産の原因にもなるのです。
妊娠中の喫煙で赤ちゃんにどのように影響するのか、まとめてみると下記のようになります。
- 喫煙することにより早産は5倍といわれる
- 周産期死亡(妊娠28週~生後1週までの死亡)は2~1.4倍になる
- 低出生体重児は2倍に高まる
- 受動喫煙で流産や早産の危険性が高くなる
自分が気を付けていても、受動喫煙を受けると、流産や早産の危険性が高くるほか、
低出生体重児となることが報告されています。
たばこを吸わなくてもその煙(副流煙)で赤ちゃんの呼吸器系にダメージを与えてしまい、
ぜんそくなどの原因になるといいます。
喫煙している人のそばから離れ、受動喫煙を防ぐことも大切な妊活です。
さらに怖いのは主産後の喫煙です。
出産後の喫煙は“乳児突然死症候群の危険率を上げる”と言われています。
もう一度言います!『たばこは“百害あって一利なし”』です。
夫婦で協力してたばこは止めましょう。
お酒(アルコール)の飲みすぎは妊娠に影響
お酒が毎日の楽しみ、という方も少なくないのではないでしょうか。
仕事で疲れて帰ってきて、食事の前の一杯は最高ですよね。
そのアルコールの摂取量によっては不妊のリスクが高くなり、妊娠に影響を
及ぼすことになります。
飲酒と不妊のリスク「飲みすぎに注意!!」
アルコール摂取は、男女共に体外受精へのリスク因子となることが報告されています。
男子では、精液量が減少し精子にも影響します。また、女子では排卵や着床に影響するようです。
あくまで、毎日多くの量を飲酒することにより不妊のリスクが高まるので
飲みすぎには注意が必要です。
どうしても飲みたい場合は、目安として一日ビール大瓶1本程度で我慢しましょう。
妊娠中のアルコールと赤ちゃんへの影響
妊娠中の飲酒によるアルコールの摂取は胎盤を通じておなかの赤ちゃんに移行し
母乳にも移行されます。
アルコールは胎児の全身に影響を及ぼし、流産や早産だけでなく、
赤ちゃんの発育の妨げにもなるのです。
アルコールは母乳にも移行するという事は、大量の飲酒は、赤ちゃんが
アルコール中毒を起こす原因になり、発育、発達にも影響を及ぼします。
授乳中は大量飲酒や慢性的な飲酒は赤ちゃんの為にも控えるよう努力しましょう。
カフェインの摂りすぎは妊娠に影響
コーヒーや紅茶などに多く含まれている成分のカフェインは摂取量で
妊娠に悪影響を及ぼすことがあると言われています。
なぜカフェインが影響するのか、その原因についてみていきましょう。
カフェインと不妊のリスク
カフェインは眠気覚ましや利尿作用などの効果がるとされ、コーヒーや紅茶などに
多く含まれている成分ですね。
過剰なカフェインの摂取は妊活を長引かせるなど不妊のリスクが高くなる可能性があります。
しかし、適量の摂取であれば妊活中や不妊治療に対してそれほど影響しないとも言われています。
結論としては、適量を飲むのでなく意識の中でカフェインを控えることが大切です。
また、カフェインといえばコーヒーや紅茶を連想されるかたが少なくないでしょう。
一般の清涼飲料水やエナジードリンクにもカフェインが含まれているものがあることを
知っておいてください。
飲む前に成分表示欄を確認し、できればカフェインフリーの飲み物をおすすめします。
カフェインフリーの飲み物として代表的なのは『ルイボスティー・タンポポ茶・
デカフェ・麦茶・白湯』などがあります。
まとめ
- 妊活中特に注意することは『たばこ・アルコール・カフェイン』です。
- たばこは男女ともに悪影響を及ぼし不妊のリスクが高くなります。
- 受動喫煙も胎児に影響を与える可能性があります。
- アルコールは飲みすぎに注意しましょう。
- カフェインの摂りすぎは妊娠に悪影響を及ぼす可能性があります。
妊活中や妊娠中に注意しなければならないベスト3は『たばこ・アルコール・カフェイン』です。
その中でも特に注意すべきは不妊のリスクや、妊娠後の赤ちゃんにも影響を及ぼす
たばこの喫煙です。
妊活を考え始めた時は禁煙・禁酒もしくは適度な飲酒に心がけ、元気な赤ちゃんを
授かってほしいものです。