一年で最も寒い月と言えば1月~2月上旬で、立春と言われる2月4日ごろから
少しずつ暖かさが戻ってくるといわれていますが、寒さはまだまだ続きます。
そんな時期、冷え性で困っている方は「足が冷えてつらいから靴下を履いて寝る」
という方も少なくないでしょう。
そこで今回は、寝るときに靴下を履くと冷え性対策になるのか!
逆効果なのか!そんな悩みを解決する方法を詳しくご紹介します。
まだまだ寒さが厳しくなるこの時期、ぜひ参考にしてみてください。
寝るときに靴下を履くのはダメ!!その理由とは!?
寝るときに靴下を履く理由の一つに「足が冷えて辛く眠れないから靴下を履いて寝る」
など、冷え性対策として靴下を履いて寝るという方は少なくないでしょう。
しかしながら、さまざまな説もありますが、
『寝るときは靴下を履かないほうが良い』
という意見が大多数を占めています。
そこで、なぜ寝るとき靴下を履かないほうがいいのか、その理由について調べてみました。
深部体温が下がることで快眠できる
人は眠りにつくとき、皮膚温度が上がり深部体温が下がることで
良質な睡眠を得ることができます。
ですが、手足が冷えがちな冬は、体を温めようとして暖房や厚手の布団、
厚着をする人が多くいます。
そうすると、熱がこもって皮膚温度だけでなく深部体温まで上昇してしまって
睡眠の質が下がってしまうのです。
靴下を履いて寝ると深部体温が下がらない
私たちは、深部体温を下げることで快眠することができます。
そのためには手足の毛細血管からの放熱がとても重要とされています。
靴下を履いて寝ることで生じる睡眠の妨げには下記理由が挙げられます。
- 足が蒸れて不快に感じ、睡眠の妨げになる
- 血液循環が悪化する
- 足先に熱がこもるので深部体温が下がらなくなり、睡眠の質が下がる
- 衣服熱中症や高体温のリスクが高まる
靴下を履いて寝ることにより深部体温が下がりにくく良質な睡眠がとれなくなります。
また、子どもや乳幼児には特に注意が必要で、『寒いから』といって
靴下を履いて寝かせるのは高体温のリスクが高まり、乳幼児突然死症候群の原因
ともなるので絶対に避けるべきです。
このような理由から、冷え性対策に、靴下を履いて寝ることは決して
おすすめできることではないのです。
冷え性対策に効果的な靴下の履き方
それでも、冷え性なので足先から冷えてくる寒さに我慢できないとお思いの方に、
効果的な冷え性対策をご紹介します。
靴下を履く場合は寝る前が良い
前述したとおり、靴下を履いて寝るにはリスクを伴います。
しかし、冷えがひどくて寝つけない方に効果的な靴下の履く方法があります。
それは、眠る直前まで靴下を履いて過ごすと足の皮膚温度を上げ
入眠を促す効果が期待できるからです。
就寝時まで足元を冷やさないことが大切なので、しっかり靴下を履いて過ごし、
ベッドや布団に入る際には脱いでおきましょう。
それでも「足が冷たいし寒い!」という方のために
どうしても寒さが我慢出来なく靴下を履きたいという方におすすめなのが
『天然素材のシルクや綿の靴下』です。できれば5本指靴下を履いてください。
その効果は、吸湿性、放湿性に優れ、長時間履いたままでも快適に過ごせます。
靴下に変わるものを選ぶ
効果的な靴下の変わるものとして『レッグウォーマー』がおすすめです。
レッグウォーマーなら、放熱に重要な部位である足首を締めつけずに
放熱の邪魔をしないので、就寝時もつけて寝ても問題ありません。
ここまで、『靴下を履いて寝るのはダメ!!』についてご紹介しましたがいかがでしたか?
深部体温が上がり良質な睡眠がとれない原因ともなるので、快適な睡眠を得るためには、
靴下は履かないで寝ることを心がけてください。
寒いときに手足を温めると 脳は手足まで血液を流さなくていいと判断します。
靴下以外で効果的な冷え性対策
冷えと寒さで寝るのがつらいという方に、靴下以外で効果的な冷え性対策もあります。
冷え性対策4つの方法
ご自宅で簡単にできる冷え性対策には4つの方法があります。
- 湯船にしっかりつかる
- ストレッチや足首を動かす
- 部屋や布団を暖めておく
- 食事内容や飲み物にも気を配る
毎日の冷え性対策は、まず深部体温を上げ効率的に下げることです。
深部体温を上げるには、お風呂にゆっくりとつかって芯から体を温めるのが効果的です。
体温の幅に余裕ができ、効率よく深部体温下げ入眠しやすくなります。
冬の場合は、少し風呂の温度を上げて40℃前後のお湯で15分以上入ることをおすすめします。
夏になるとシャワーで済ませる方は、寒い季節はしっかり湯船につかるよう心がけましょう。
その冷え性対策は逆効果!!
自分に合っていない冷え性対策は逆効果です。
ご自分の冷え性はどんな冷え性か知っておくことが大切です。
冷え性には3つのタイプがあります。
- 四肢末端型冷え症
手先や足先が冷える典型的な冷え性タイプで、体を温めるエネルギーが不足しています。
血液が末端まで巡らず手先や足先が冷えてつらいです。
【冷え性対策】
- 運動やストレッチを日常的におこなう
- しっかり食事をとる
- 湯船にしっかりつかる
- 下半身型冷え症
言葉のとおり、お尻や太もも、足など、下半身が冷えてしまうタイプで、
下半身の血行が悪いと起こりやすい冷え性です。
一年を通して寒さを感じる方は、常に体温が低く寒さを感じる『全身型冷え性』
もあるので注意しましょう。
【冷え性対策】
- 血液の循環をよくする
- スクワットやかかとの上下運動
- マッサージやストレッチ
- 長時間座る(同じ体制でいる)方は定期的に立ち上がりストレッチ
【全身型冷え性の場合】
- 基礎代謝を上げることが大切
- 適度な運動
- 冷たい飲み物を避ける
- 体が温まる食べ物や飲み物を積極的に摂る
- 腹巻や靴下を利用し体を温める
- 内臓型冷え症
皮膚表面(体の外側)や手先足先は温かいのに、内臓部分が冷えるという方はこのタイプです。
別名『隠れ冷え性』とも呼ばれています。
胃腸が弱い方や筋肉の少ない方、そして、全身に汗をかきやすい方にもこの症状が
現れやすいです。
特にストレスをためやすい方は要注意!自律神経の乱れから冷え性を引き起こす場合もあります。
【冷え性対策】
- ストレスをため込まない
- 規則正しい生活をする
- 腹巻などでお腹を温める(カイロも効果的)
- 飲み物を含め温かいものを摂る
このように、ご自分はどのタイプの冷え性なのか十分理解したうえで冷え性対策をするのが
大切です。
冷え性対策については『冷え性』は女性の悩み!?原因と今日からできる温活ケア!!で詳しくご紹介しているのでこちらもぜひご覧になって下さい。
まとめ
- 靴下を履いて寝ると深部温度が上がり良眠できない
- 寝るとき靴下を履くと衣服熱中症や高体温のリスクが高まる
- 靴下は寝る直前までなら良く効果的
- どうしても靴下が必要なら天然素材で5本指靴下が良い
- 靴下以外でも冷え性対策がある
まだまだ厳しい寒さが続きます。寝るとき手足の冷えが気になり、
思わず靴下を履いて寝る方も少なくないでしょう。
靴下を履いて寝るという行為は、足からの放熱を妨げ、いつまでも眠気が
高まらない高体温につながります。
寝る前に冷え性対策をしっかりとって、靴下を履かなくてもスムーズに
入眠できる状態をつくることが大切です。
手足の冷えがなく、また暑くもない状態を維持するのが良質な睡眠につながります。