保育や子育てで、子供の自己肯定感が『低い・高い』という言葉を耳にすることがありませんか?
自己肯定感って、自分のことを大切にしたり、肯定することが出来る力で、人生を豊かに過ごす
ために必要とする力とも言われています。
そして、この自己肯定感が高いか低いかで、その人の印象を良くも悪くも見せたり、人生にも
大きく影響したりもします。
この自己肯定感は子供のころからも見られたりするので、小さい時から自己肯定感を高めて
あげることはとても良いことなんですよ。
今回は、この自己肯定感を子育てのときから高める方法についてまとめましたのでご紹介します。
自己肯定感って何?
まず、「自己肯定感って何?」から紐解いていきましょう。
『肯定』の意味を検索すると、「そのとおりだと認める」また「積極定的に意義を認める」と
あります。
つまり「自分は人にとって大切な存在なんだ」や「自分は賢く価値があるんだ」など自分を高く
評価できる感情で、
その逆が、「自分は何も出来ない人間」と、劣等感を抱く感情が自己肯定感が低いということに
なります。
これは、幼児のころから身につく感情なので、お子さんの自己肯定感を高めてあげることが
将来裕福な人生を過ごすことにも繋がるのですね。
子供の自己肯定感をチェック!
子育てをするうえで必要なことは、子供はママやパパに『自分が要求することを思うように
してもらう』ことで、どんどん自立していき、その姿に両親も子育ての喜びを感じ、
子供は満足度が増すほど肯定感が高まり自立も早くなったりするんです。
そして、子供の出来るという満足感の中で、自主性や主体性が育つと言っても過言ではない
でしょう。
では、お子さんがどれだけ自己肯定感を高く保っているのか、自己肯定感をチェックして
みましょう。
自己肯定感をチェックする方法
「家(うち)の子何となく自信なさそうに見えて、自己肯定感が低くないか心配で」と思われる
方も少なくないでしょう。
ここでは、お子さんの感情と行動をチェックしてみたいとおもいます。
【チェックポイント】
- 自分は「可愛い」や「人気者」と思っている
- 自分の事が大好き
- 自分の良いとこが3つ以上言える
- 将来何になりたいか言える
- 自分の言いたいことがハッキリ言える
- 何にでも積極的に挑戦する
- 積極的にお友達の輪に入って遊んでいる
- 失敗してもクヨクヨしない
- 自分は自分と主張できる
10. 追い詰められたとき自分なりに前向きになれる
当てはまる項目が多いほど自己肯定感が高いと言えますね。
また、当てはまる項目が少ないといっても決して自己肯定感が低いと不安になることはありません。
お子さんにとって、チョットだけ自信がないだけの事なので自信をつけてあげればいいのです。
それでは、自己肯定感の高いお子供と低い子供の特徴を見ていきましょう。
自己肯定感の高い子供とは
基本的に、自己評価が高いのが特徴で、自分に自信があり人目を気にせず何事にも前向き
なんですね。
【自己肯定感が高い子供の特徴】
- けっこう自信家
- 楽観的に物事を捉える
- 周りの子供たちとも気軽に遊べる
- 怒られてもクヨクヨせず気にしない
- 褒められると素直に喜びさらに伸びる
- お友達と自分を比較しない
- はっきり自分の気持ちを言える
- 何事にも積極的に挑戦する
このように、何事にも『Positive(ポジティブ)』に捉えることが出来る子供が多いと
いえますね。
自己肯定感の低い子供とは
自己評価が低いのが特徴ですね。
自信が持てないことから周りに溶け込めず「自分はダメな人間」と自分を責めたり、特に積極性
に欠ける傾向があります。
【自己肯定感の低い子供の特徴】
- いつも劣等感を感じている
- 不安がいつもつきまとう
- まわりの友達とも距離をおいてします
- 少しでも怒られると落ち込んでしまう
- 褒められても反応が薄い(嬉しさを表現しない)
- まわりの顔色をうかがってしまう
- 意見を言わない(言えない)
- 出来ないとすぐ諦めてしまう
このように、何事にも『Negative(ネガティブ)』に捉えてしまう事が多いようです。
人はみな肯定感も否定感も持ち合わせているものです。
将来、大人になって自己肯定感が低いと、何事にも消極的に見られたりもするので、肯定感が
高いにこしたことはないのです。
自己肯定感を高める方法とは!?
では、「自己肯定感を高めるにはどうすればいいの?」と思いますよね。
キーワードは『認めてあげること!』・『褒めてあげること!』です。それが自信になり自己肯定感も高まっていきます。
では、その方法を見ていきましょう。
|愛情をもって褒める言葉をかける
子供が笑顔になる言葉をかけることです。「褒める言葉」や愛情を伝える「大好きだよ・・・」
など積極的に伝えることが大切です。
家族に愛されていると実感し家族との信頼感が増すことによりありのままの自分をポジティブに
とらえることが出来ます。
|子供との会話を増やし、聞いてあげる
子供は、ママやパパと話をするのが大好きです。
聞いてもらうことで自分に関心を持ってもらっていると感じ嬉しい気持ちでいっぱいになり、
自己肯定感が高まるんです。
会話をする時間や話を聞いてあげる時間を作ってしっかり子供とコミュニケーションをとること
です。
子供が自分の気持ちを言える環境を作ってあげるといいですね。
|出来た感をたっぷり味わえるようにする
達成感を味あわせることですね。どんなことでも「出来た!」という気持ちを持たせることです。
その経験の積み重ねが自信になり自己肯定感を高めることになります。そしてしっかり褒めて
あげてください。
|兄弟やお友達と比較しない
子供同士を比較することは絶対にダメです!
これは、ママやパパが自分を否定しているという思いが勝り自尊心を傷つけてしまったり、
自信を失ってしまう原因にもなります。
全ての事が出来る子供はいないので、比較することより、出来なかったことが少しでも出来る
ようになった時、いっぱい褒めてあげることです。比較するときは昨日までの自分と比較する
ようにしましょう。
|感情的に叱らない
子育てしているとついついイライラして感情的に叱ってしまうときがありますよね。
時と場合はもちろんありますが、子供にとって「マイナスの言葉」として感じとることがあります。
人の顔をうかがうようになったり、消極的な行動に至ったり、まさに自己肯定感を下げる結果と
なります。
叱るときは、言葉にも注意し、人格否定(全否定)をするような酷い言葉を使わないように気を
つけましょう。叱るときは部分否定です。例えば、子供が嘘をついたとき、「○○ちゃんは素直
でとてもいい子だけど嘘はいけないよ」など。
そして、理由を言わず叱ることは止めましょう。きちんと理由を説明することが大切ですよ。
子供の肯定感を高めるためにママさんやパパさんのサポートが不可欠ですね。
そして、強制するものではなく、子供の気持ちを最優先に、伸ばせるところを褒めてあげること
が大切なんです。
|「ありがとう」の言葉を
自己肯定感を高める最高の言葉が「ありがとう」です。
この言葉を聞くたび子供は、次は何をして褒めてもらおうかと常に考えています。
そして何より、自分は必要とされているんだという自信につながり、自己肯定感を高めている
ことになるんです。
「ありがとう」は素晴らしい言葉なんです。
自己肯定感が高すぎるために起こるデメリットに要注意!!
最後に1つ付け加えたいことがあります。
それは、自己肯定感が高すぎることのデメリットです。
【こんな場合は要注意です!】
- 自己中心的に物事を考える
- 自分を過大評価しすぎる
- 他人への思いやりが少ない
- 失敗を反省しない
- 感謝の気持ちが感じられない
自分一人で何でもやれると勘違いして、まわりの人への感謝の気持ちすら持てなくなったり
します。
「ごめんなさい」という言葉すら言えない子供もいるようです。
何事にも、必要以上に褒めることや自信をつけさせることはかえってデメリットとして現れたり
するんですよ。
まとめ
自己肯定感を高めるにはありのままの自分を受け入れることが大切ですね。
自己肯定感が高い子供は精神的にも安定していて、周りのお友達にも思いやりを持って接する
ことや、なんの抵抗もなく話すことが出来るコミュニケーション力がついてきます。
その自己肯定感を高める方法は、子供にとって「プラスの言葉」をかけてあげることです。
いっぱいの愛情を注ぎ、子供を認め、褒めてあげることが大切です。その結果が自己肯定感を高めることに繋がります。