古墳と墳墓(ふんぼ)の違いとは?!世界3大墳墓は日本にある?!

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墳活をしていると『墳墓(ふんぼ)』という言葉をよく耳にしますね。そして、

日本で最大の古墳が世界3大墳墓の一つであるということもご存じの方が

少なくないでしょう。

今回は、墳活をされている方や、これから墳活を始めようと計画されている方に、

古墳の予備知識として『古墳と墳墓の違い』や、最も大きいとされる『世界3大墳墓』

について調べてみましたのでご紹介します。この記事を参考に、これからも墳活を

楽しんでください。

 

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古墳と墳墓の違いって何!?

 

『墳墓』とは土を盛り上げて作るお墓のことを言います。では、古墳と墳墓の違い

といえば、どちらも被葬者が埋葬されているお墓ということで同じです。

その作り方により『墳丘墓(ふんきゅうぼ)』と『墳丘(ふんきゅう)』が作られる

『古墳』に分けられ、築造された時代も違ってきます。

では、その違いとは何か調べてみました。

 

  • 古墳の特徴

墳丘や埋葬施設などに統一性があり、埴輪や人を形どった焼き物が置かれている

のが特徴で、3~7世紀に築造され比較的大きいものが多い墳墓の一種です。

古墳の形は『円形・方形・前方後円墳』などがあります。

  • 墳丘墓の特徴

埋葬施設などに統一性がなく地域によっては豪華な装飾があったり質素なもので

あったりと地域差が大きく、古墳時代の3世紀以前に出現したものと言われています。

大きさも、古墳に比べ小さいものが多いです。

佐賀県の吉野ケ里遺跡(よしのがりいせき)や岡山県の楯築遺跡(たてつきいせき)などです。

 

現在では、一般的に墳墓といえば、霊園に墓石を据えた形が殆どですが、一部に

『樹木葬』といった自然葬なども増えてきていますね。

では、古墳と墳丘墓にはどのような違いがあるのか比較して見てみましょう。

 

【古墳と墳丘墓の違いを比較】

  • 古墳時代
  1. 3世紀以降に出現した墳墓。
  2. 作り方に統一性があり、埋蔵品に埴輪や家や人をかたどった焼き物が出土している。
  3. ヤマト王権の王、歴代の天皇陵など巨大な古墳も多い。
  4. 墳墓の形は、円墳・方墳・前方後円墳などある。
  • 墳丘墓
  1. 3世紀以前で弥生時代までに出現している。
  2. 作られた形は地域により様々で統一性がない。
  3. 大きさは古墳に比べ小さいものが多い。
  4. 墳墓の形は『四隅突出型(よすみとっしゅつがた)墳丘墓』が多く発見されている。

 

このように、古墳と墳丘墓を比較してみると違いがよく分かりますね。古墳巡りの

予備知識として知っておくと墳活の楽しみ方がどんどん増してきます。古墳も墳丘墓

墳墓の一種で、中でも、学校で学んだ仁徳天皇陵(前方後円墳)が世界最大の墳墓

と言われているんですよ。

 

世界3大墳墓とは!

古墳、つまり墳墓は遺跡として世界の考古学者が今も調査が進められています。

そして、現在発見(発掘)されているなかで代表的な墳墓といえば、皆さんご存じの

『クフ王のピラミッド・秦の始皇帝墓陵・仁徳天皇陵(大山古墳)』

3大墳墓です。

さて、いったいどんな墳墓なのか見ていきましょう。

 

世界3大墳墓の大きさを比較してみると!

 

それぞれの墳墓を「全長・高さ・体積」の3つで比較してみました。

 

【3大墳墓の大きさ比較】

  • 仁徳天皇陵

全長486m・高さ38.5m・体積140㎥

  • クフ王のピラミッド

全長230m・高さ146m・体積260㎥

  • 秦の始皇帝墓陵

全長350m・高さ76m・体積300㎥

 

ご覧のように、全長や広さでは『仁徳天皇陵』、高さでは『クフ王のピラミッド』、

体積の大きさでは『秦の始皇帝墓陵』と、それぞれに特徴がある墳墓ですね。

そして、仁徳天皇陵がいかに大きいか分かりますね。

では、3大墳墓についてその特徴など比較して見ていきましょう。

 

日本の『仁徳天皇陵・大山古墳』

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誰もが知る古墳の一つですね。

歴代の天皇陵としては16代目となり、世界最大といわれる前方後円墳です。

では、初代の天皇陵といえば神武天皇陵(じんむてんのうりょう)で円墳です。

さらに天皇陵を調べてみると、第8代『孝元天皇(こうげんてんのう)』から

前方後円墳の天皇陵が築造されたようです。

古墳の形とその種類についはこちらで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

エジプトの『クフ王のピラミッド』

エジプトのギザに作られた世界で最も大きいとされるピラミッドで、今もなお

発掘調査が続けられている墳墓です。今から5,000年も前に栄えた古代エジプトで

大小の石のブロックを積み上げて作られた建造物で、工期は20年もかかって作られた

とか・・・。

このピラミッドを作った人たちには『ナイル川の氾濫』で職を失った約4,000人の

農民たちも建築に関わったとされ、270~280万個もの石灰岩を大小のブロックに切り、

積み上げて作られています。第4代王朝のクフ王のお墓と言われていますが未だに謎が

多く今も調査が続けられているんですね。

 

そのクフ王のピラミッドの傍には、やや小さい2つのピラミッドが並んで作られています。

これは、クフ王の後を継いだ

『カフラー王』とその次に王となったクフ王の息子『メンカウラー王』のピラミッド

です。この3つが『3大ピラミッド』と言われています。

 

中国の『秦の始皇帝墓陵』

『秦の始皇帝墓陵』は、中国の陝西省(せんせいしょう)に作られた、

中国の初代皇帝『始皇帝』の墳墓です。紀元前3世紀ごろ7つの国が競い合っていた

戦乱の時代を制し、中国に巨大な統一国家を打ち立てた中国の初代皇帝が『始皇帝』

なんです。

陵形は、秦の始皇帝陵の土台の部分は四角形に近い形で、陵墓の周辺では始皇帝を

守るかのように兵士や馬をかたどった6,000体以上もの『兵馬俑 (へいばよう)』

最初の調査で出土していますが、その兵馬俑が作られた理由や副葬された理由は

いまもなお謎で研究は続けられています。

 

現在では8,000体以上もの『兵馬俑 (へいばよう)』が出土】

兵馬俑の『俑(よう)』とは、古代中国で被葬者を埋葬する時に副葬される

人や衛兵、または馬などの人形で、始皇帝陵から出土した兵馬俑は現在までに調査では

8,000体の俑が確認されています。とてもリアルに作られた俑ですね。

特に始皇帝陵で発掘された兵馬俑は、指揮官・騎兵・歩兵と始皇帝を守る軍隊を

写したものだと言われています。そして、今もなお調査が続けられているので、

これからもたくさん出土するのではないでしょうか。

また、兵士の俑はどれ一つとして同じ顔をしたものがなく、かつてはそれぞれに顔料で彩色

されていたことが調査結果判明したそうですよ。

 

この3つが世界三大墳墓と呼ばれ、いずれも国王が埋葬されているということでは

共通していますね。今ではこんなに大きなお墓が作られることはないですが、

その昔、権力を持つ偉い方が誇示する必要性があったのでしょうね。そのため、

巨大な墳墓が作られたようですね。

 

 

まとめ

 

墳活をしているとよく耳にするのが『墳墓』という言葉ですね。墳墓は

被葬者が埋葬されているお墓のことで、実は古墳も墳墓の一種だったわけで、

さらに、世界で一番大きい墳墓といえば世界三大墳墓の一つ日本の

仁徳天皇陵の前方後円墳なんです。

 

そして、誰もが知るエジプトのクフ王のピラミッドに中国の始皇帝陵世界3大墳墓

といわれ、それぞれの個性がにじみ出る形や規模の違いはあっても、天皇・国王・皇帝

と国の大王様が埋葬されるお墓として共通しています。

 

墳墓の意味と世界を代表する世界3大墳墓について、少しだけ触れてみましたが

いかがでしたか?古墳巡りの予備知識として必ず耳にすると思いますので、

この記事を読んだことを頭の片隅に置いて、これからも墳活を楽しんでくださいね。

 

 

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